ぶらり旅前編 芸術って強烈!

こんにちは、チカです。
先日25日に、東京へ遊びに行ってきました。2009年初回の東京です。
黒米入りのおにぎりを食べ、力をつけて自宅を出発。
特急はくたか1号に乗車し、新幹線に乗り換えて10時前に東京着。
同行者とは東京駅で別れ、私はひとり山手線で恵比寿駅へ。
駅から"歩く歩道"で東京都写真美術館(通称:写美)に到着。
1階ホールで映画『男たちの詩』を、2階展示室で写真展『ランドスケープ 柴田敏雄展』を観ました。
東京都写真美術館
『男たちの詩』は、3人の監督(中野裕之、兼重淳、芹沢康久)による5本の短編映画集。5本とも、とても面白かった!
『アイロン』は、アイロンをかける行為の洗練された美しさ、それに込めた登場人物の心境、そして部屋の中でふわりと動く空気と温度、湿度が感じられます。
『スパゲッティ ナポリタン』は非常に強烈で、心の中で爆笑。
『灯台』の、松方 弘樹さんの演技は凄かった。慈愛に満ちた微笑と語りに、号泣。
これで1,000円は安い!充分満足してホールを出ました。
続けて、2階に上がって、『ランドスケープ 柴田敏雄展』。
サイト上で紹介されている写真が非常に刺激的で、興味をそそられました。
フライヤーの表紙を飾っている、2007年に高知県土佐郡大川村で撮影されたという、真っ赤な橋の写真。
大変刺激的で強烈。自然を侵食する人工物の美しさを垣間見た気がします。
恵比寿ガーデンプレイスで昼食をとり、地下鉄で六本木へ。
ここでも目的は美術館。森美術館(森美)へ行きました。
『チャロー!インディア −インド美術の新時代−』を観ました。
インド色彩は、私たち外国人がイメージするインドらしさに溢れているんですが、それがとても斬新な色に感じます。
インドの現代美術の動向、インドのエネルギーや情熱、混沌を感じ取ることができて、刺激になりました。
森美を出て、品川へ。同行者と合流し、原美術館へ行きました。
原美術館
ここは大好きな美術館のひとつで、閑静な住宅街にポツンとあります。
建物自体が奇奇怪怪で、まるでからくり屋敷!(写真は2階テラス?から撮影)
建物自体が奇奇怪怪
幾つかインスタレーションやオブジェも常設されています。
オブジェも常設
ミュージアムショップもセンスある面白いグッズが多々あり、カフェもお洒落で美味しい。オススメの美術館です(^-^)。
今回の原美術館の目的は、ジム・ランビーの個展『アンノウン プレジャーズ』。
ジム・ランビーの個展『アンノウン プレジャーズ』
(左は個展のカタログ、右はフライヤー)
ジム・ランビーを初めて知ったのは、2007年に東京オペラシティアートギャラリーで開催された「メルティング・ポイント」
この展覧会で、私は衝撃的な2人の作家に出会いました。
一人はエルネスト・ネト、もう一人がジム・ランビーです。
(あまりの衝撃に、同年秋に香川県の丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で開催された「エルネスト・ネト展」を観に行きました)
あのジム・ランビーが今度は個展を行なうとのこと。
しかもあの原美術館で・・・。否が応でも期待が高まります。
わくわくして美術館内へ足を踏み入れたその瞬間から、彼の世界にダイブ!
床一面を覆う、白と黒のカーブを描いたストライプ。
天井には、白と黒のを移しこむ鏡による星の煌き。
多数のレコードがコンクリートブロックの中に閉じ込められ、極彩色の椅子と、その色を吸収して反射するがごとく鏡の欠片を纏ったハンドバッグとが、奇妙なバランスで成り立っています。
取っ手をたくさん従えたカラフルなドアが開くその空間は、黒と白のストライプ。
強烈ぅ!日常が、ランビーの手で非日常へと変わる・・・意識が錯綜します。
今回一番の刺激でした。旅は終盤へ・・・。
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